今日も素敵な夜でした。
作詞・曲 そーはく
「今日も素敵な夜でした」
あれは恐らく僕がまだ高校を卒業してから
仕事に埋もれないようにがむしゃらに歌っていたころ
あなたは僕の後輩でいつまでも付いてきてくれて
その輝いた瞳に僕は照れていたんだ
いつしかあなたのお父さんもお母さんも妹も
僕がライブの度に来ては似たような笑顔でいてくれた
なんの取り柄もない僕が
誰かのためになれるなんて
こんな幸せなことは無い
明日も歌おうと思えた
歌うことが楽しくなればなるほどに歌えなくなって
神様のいたずらで僕は名前も知らぬ病気になり
声の出ないその辛さに夢や希望も消え失せて
涙で胸が詰まるたび僕はみんなに会いに行く
「君の歌ってる姿が好きだからやめずにいて」
そういうみんなの眼差しが今も僕の胸を焼き付ける
こんな取り柄もない僕が
誰かのためになれるなんて
またいつか会えるその時は
ありがとうを伝えたいんだ
そしてしばらく時は過ぎ僕が秋田を離れる頃
中古屋で買った安物の僕のギターを見るに見兼ね
あなたのお父さんがずっと大切にしていたこのギター
「君にあげる」とそして願いはただひとつ
「私が弾けない代わりに、どうかコイツと旅をして」
「色んな景色を見せてあげて」
「どうかやめずにいてほしい」
こんな取り柄もない僕が
誰かのためになれるなんて
またいつか会えるその時は
ありがとうを伝えたいんだ
またいつか会えるその時は
今が幸せ、と伝えたいんだ
「今日も素敵な夜でした」
ステージの上でじんわりと
心が温もるそのたびに
みんなを思い出すのです
1st albumをリリースしてから1週間が経ちました。
早くも50枚が僕のもとを旅立って、皆さんのお手元に届いているようです。本当に嬉しいです、有難う御座います。
遠くてなかなかライブに見に来れないという方も、このアルバムを最後の最後まで聴けば、今僕が福岡でどのような音楽活動をしているのか、分かって頂けるはずです。
全力で駆け抜けた6年間の集大成です。是非ご購入いただけると嬉しいです。
この度のアルバムと同じタイトルの曲を、実は制作しておりました。
僕が秋田で音楽活動をしていた時の記憶をそのまま歌にしました。
過去のことをこまごま書きはしませんが、お伝えしたいことがあります。
高橋家の皆様へ
僕が音楽をする意味を見失いかけていた時、発声障害で歌えなくなってしまって歌の道を閉ざそうとした時、突然秋田から離れることになって不安でいっぱいだった時、いつも皆さんの励ましが支えになっていました。
今も僕はお父さんから頂いたOvationのギターと一緒に音楽を続けていて、1日の終わりには心の底から「今日も素敵な夜でした。」と思える日々を送ることが出来ています。
この恩は歌だけでは返しきれません。これからも皆さんの応援を胸に、楽しく頑張っていきたいと思います。
また僕が秋田に帰る日が来たら、ゆっくりお話ししたいです。どうか今後とも宜しくお願いいたします。
そーはく